透析の話し

第4回 腎代替療法 その2 《腎移植》

腎移植は、他の人から提供された腎臓を移植するもので、現在の医学では透析から解放される唯一の方法です。
腎移植には、健康な人の片方の腎臓を移植する<生体腎移植>と脳死者あるいは心停止後の人から腎臓を移植する<献腎移植>があります。
日本においては、生体腎移植のドナーは血縁者または配偶者に限られ、自発的な腎臓提供の意思があり見返りのない善意の提供であることを前提条件とし、それに医学的な条件が整えば腎移植が行える事になります。献腎移植を希望する場合は、日本臓器移植ネットワークに登録し、毎年登録を更新して腎提供者を待ちます。
しかし、残念ながら圧倒的なドナー不足で、なかなか移植の機会に恵まれないという厳しい現実があります。そのような現状から病気腎の移植や金銭目的の営利移植の問題が出て来たりしています。移植後は移植された腎臓が拒絶反応を起こさないように免疫抑制剤を飲み続けなければなりません。せっかく移植をしても拒絶反応で腎臓が働かなかったり徐々に機能が失われることもあります。しかし、移植した腎臓がうまく働けば透析療法から解放され、食事制限も緩和され、水分制限はほとんどなくなります。順調であれば普通の人と同じ生活を取り戻すことが出来ます。当クリニックでも、夫婦間腎移植の成功例を経験しています。

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